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万年筆と私。4
万年筆ネタ、まだ続いてたりして…(^^;

今年2月に旭川に行った時、いつもながらお世話になる
家具デザイナーE氏と食事をしている時に
E氏が万年筆の話をし始めた。
私は万年筆の話が出来る人が身近にいないので
ついクチを挟みそうになったが、黙ってE氏の話に
耳を傾けた。
書き味云々よるもむしろデザインについての話であったが、
東京に帰って来てから、私の持ってる万年筆を並べてみて
見比べているうちに、2年振りに万年筆熱が上がって来た。

これまでもちょいちょい万年筆屋さんのサイトを眺めたり
『趣味の文具箱』を興味が持てる特集の時に買ったりしていたが、
ペリカンのスーヴェレーン(「優れもの」の意)のM800あたりが
欲しくなっていた。
私は手は大きいので、女性向きとされるM600よりは
若干大きめのM800サイズが向いてるんじゃないかと思い、
数年振りに表参道のペンブティック書斎館へ試し書きに行ってみた。

「試し書きだけさせて下さい(^^; 」と言う私に
美しい店員のオネーサンはイヤな顔ひとつせず
言葉遣いも美しく、丁寧に応対してくれた。
さすがブティックというだけあって、スタッフの女性全員上品な
たたずまいだ。
金髪に鼻ピアスでズルズルと出て来て

「へい、ラッシャイ!」

なんて出て来るワケがない。

その、顔の美しいオネーサンはペンにインクを吸わせて
メモに『永』の字を走り書きした。
(『永』の字はトメやハライやハネ等すべてある文字なので
 試し書きには必ずといっていい程書かれる文字)

その走り書き『永』がとっても美しく、
思わず

「達筆ですねええええ!
 こういうお店へ就職する時は文字が綺麗かどうかも
 条件なんでしょうねえええええ!!」

と絶賛してしまった。
顔も字も綺麗なオネーサンは照れながら、

「いえ、特に文字の試験はありませんでしたが…
 履歴書の文字はもしかしたらよ〜〜く見られていたかも
 しれませんね…(^^; 」

と。
顔の綺麗なオネーサンがキッタネ〜字を書いたら幻滅だ。
美人は字も綺麗じゃないとねっっ!
(…と、勝手な趣味でモノを申しておりますが…w)


スーヴェレーンM600、M800 そして
一番大きなM1000も出してもらい、
それぞれ試し書きしたら…

M1000、スバラシイっっっ(>▽<)!!!
「お客様が何人も試し書きしていらっしゃるので
 ペン先はだいぶ丸くなってて、書きやすいと思います」
との事で、新品のM1000も試し書きさせてくれた。
新品といえどスルスルと何の引っかかりもなく、
インクフローもスムーズで、私の手にも馴染んだ。
M800もいいが、1000を触ったら断然1000だ。
文字は、このサイズの万年筆にもなると
中字(M)サイズでも太字(B)に見える。
細字(F)で 普通の万年筆の中字くらいだ。
この大きなM1000に細字は似合わないだろうと思い、
一旦帰宅して考えることにした。


書斎館で買うには通常の価格なので7万円以上する。
ネットで探したら衝撃価格セールを見つけ、
なんと半額くらいで売られていた。
顔も字も綺麗なオネーサン、ごめんなさい、
ネットで安く買ってしまいました m(__;)m
定番の緑縞のペリカン スーヴェレーンM1000!!
注文した翌日もうキタ〜〜〜〜〜〜〜(>▽<)!!
持ってる万年筆全部並べて写真撮ったり
比べ書きしたりして喜んでたら
家族が興味を示し、試し書きに加わって来た。
母には、小学生の頃 母のを使ってみた時の話をしたら
母はすっかり忘れているようであった。


旭川のE氏に早速報告のメールをした。
新品にも関わらず誰の手にも馴染みそうな、
ゴッツい見た目によらずフワフワとペン先が柔らかい事や
握った感じが実に安定している事などを熱く…(笑)

そしたら私に触発されたらしきE氏、M800の茶縞を
知人へのプレゼントに購入し、
ついでにご自分用にM1000緑縞を購入してしまったそうな!
E氏はM1000について、美香さんが絶賛した通りであった と語っていた。

「僕が持ってる万年筆(日本製の数本及び 昔のモンブラン含めて)なんて
 比じゃないほどの素晴らしい書き味!!!」

との事。
雑誌やネットで見る世のユーザーのレビューは
決して大袈裟ではなかった。
本当にM1000はスルリラリ〜〜な柔軟な万年筆であった。
ぐふふふふふ…  
良い買い物を(安く)したなぁと思う。

そして、4本の万年筆をそれぞれ使いながら、
今回のコンサートの曲の暗譜をした。
1曲につき1本選び、紙に ゆっくり歌いながら歌詞を書いて
覚えていく作業。
しかしそれぞれの書き味を楽しんでしまい、
歌詞の内容そっちのけになりそうなのが難点であった。

ここまで読むと、万年筆を何本も次々欲しがって
買い集めてるように思われそうだが、
数あればいいワケではない。
それぞれに用途(役割)があるので、
当分この4本を楽しみたいと思う。

これにて万年筆ネタはおしまい。
延々読んでくださったかた(いるかな??)、
ありがとうございました(^^;

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by mikale | 2013-03-17 17:57 | 万年筆とか文房具とか
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