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【西多摩子供オペラ教室】に思うこと。
コロナで休校中だった西多摩子供オペラ教室が
去年の6月に久々に開校出来、去年末に
羽村市のゆとろぎ大ホールでオペラ『ヘンゼルとグレーテル』を
無事発表できた。

今回はコロナ禍の間にNPO法人が立ち上げられ、
その役員さんたち(主に、子供オペラ教室に何度も参加している
地元の子供の親御さん中心)のご尽力により、
去年半年間子供オペラが再開できた。

再開校にあたり、演出家より私にまた歌唱指導のオファーがあった。
ただし条件があった。

子供達も指導陣もマスク着用で、と。

日頃から私が、マスクも消毒も個人の自由であることを
Facebookなどに発信しているため、

「子供オペラ教室をやっと再開できるようになったのは
NPO法人の皆さんのおかげなので、
マスク着用という条件を飲んでほしい」


とのことであった。
つまり、NPO法人の意向に従ってくれと。


マスクではウイルスは防げないこと、
マスクを着用し続けることで逆に健康を害すること、
ましてや歌を歌う子供たち、踊ったり演技したりもする子供たちに
マスクをさせたまま、というのは
マスクが汗や湿気を孕み、帰って雑菌を体内に取り込むことになるし、
マスクしたままの歌の指導なんて、
クチの開け方や発声の基本など教えられるわけがない。
そのへん、演出家も、他の歌唱指導の先生ほうもわかってるはずなのに
再開できるのはNPO法人のご尽力のおかげなので
おかしいと思うことにも従うしかない、みたいな姿勢。

去年の春前にそのオファーがあった時には、
海外ではマスクや消毒なんてし続けている国が既になかったし
いい加減マスクももういいだろう、という時を迎えると思い、
一応承諾した。


初回の子供オペラの稽古で、久々に集まった子供たち。
リピーターの子供たちがわずかの間に大きくなっていたり、
新しく入校してきた子供たちが小さくて可愛かったり、
再開できて本当によかった!

… しかし顔を真っ赤にしながら苦しそうに
マスクをさせられたまま歌ったり踊ったりしている子供たちの姿に
胸が痛んだ。
これ、拷問に近いんじゃないか?と…。
子供たちは無邪気に楽しそうにしているが、
大人がこんなことさせてていいのか?と。


子供たちの楽しそうな様子とともに

「早くマスクなしで演れるようになったらいいね」

と私はその日のFacebookに書いた。


書いた途端、読んだらしき演出家から連絡が。 

「マスクの件を削除願います」


… 言論統制じゃないのこれ?
私は別に、子供オペラやNPO法人の悪口なんて書いてないけど?


その後、地域の新聞やケーブルテレビの取材が入ることになり、
子供たちに指導している時にカメラさんや記者のかたが
見学にいらした。

最初のうち私は、ソリストに選ばれた子供の指導を
フェイスシールドでやっていた。
だって歌の指導をするのにどうやってクチを開けるのか、
どういう表情で歌うのかが子供たちから見えなきゃ
指導の意味ないでしょう。
マスクもフェイスシールドにも同じくウイルス防ぐ効果がないんだから
顔が見えるようにフェイスシールドでやってたわけです。


そしたらNPO法人の理事長だという女性(子供がこのオペラに参加している)が
部屋に入ってきて、


「美香先生、ちゃんとマスクしてっっっっ!!」


と怒鳴って出ていった。

マスクに感染を防ぐ能力がないこと、
マスクもフェイスシールドもほぼ同じことを
ご存知ないらしい。

カメラマンの方も記者の方も

「先生の顔が見えないし、子供たちの表情も見えないし、
よくこれで指導できますね。
ちょっと子供たちの顔を撮影したいんですけどねぇ…」

とおっしゃっていた。
そりゃそうでしょう。


この理事長だという女性はマニュアル通りに動くことが正義と思っており、
1人でも感染者を出さずにやり切ることにしか集中していない。

このあたりで、もう指導をやめたくなっていたが
途中で放棄するわけにいかないので仕方なく
マスク着用で指導していた。

数人のご父兄の方々から

「子供たちにマスク、させたくないのですが」

「先生のお顔が見えないんじゃ、どんな顔をして
歌えばいいかわからないので、せめて先生だけでも
マスク外して指導してもらえませんか?」

「”はい、みんな笑顔で歌うんだよー!”なんて
マスクのままの先生が言っても
子供たちもマスクなんだから笑顔で歌ってるのか
笑顔じゃないのか見えなくて、そんな様子を取材されて
なんだかな〜と思いました。」

「コロナは風邪だし、これまでだってみんな無菌状態で
生きてきたわけじゃないんですから、神経質になりすぎですよね。
どうにかマスクなしでやらせてもらえませんか?」

との問い合わせが直接私にあった。

ご父兄のみならずこのNPO法人の役員さんの中からも
そのような声があった。
こんなに声が上がってるんだから、
空気清浄機でも持ってきて作動させ、
マスクなしでやらせてはどうか?と。

しかし理事長様はNOの一点ばりで、
真冬になっても数10分練習したら窓を全開にし、
アルコールで消毒しまくり…

寒いし臭いし、私はもうそろそろ我慢が限界に来ていた。
内心、この理事長様の強引なやり方に不満を抱えている指導者も
数人いるにはいるが、みんな事なかれ主義で

「まぁ、仕方ないよね…」

と、おとなしく従っていた。

「この法人メンバーの皆さんのおかげで再開できたんだから
理事長様のいう通りにしないと」

みたいな様子。
本当に仕方ないのだろうか?


本番当日、ゲネプロも、子供たちはマスクさせられたままだった。
ホールの音響さんが

「はぁ?ゲネでもマスク?それじゃマイクで拾う音が
本番と違うことになるから困るんだけど…」

と不満を漏らした。そりゃそうだ。

しかし理事長様、ご自身は音大声楽科卒らしいのに
折角のゲネで、ホールで自分の歌声がどう響くのか子供たちに
体験してもらえるチャンスよりも、
1人の感染者も出さずにやり切ることの方が優先らしかった。
まかりなりにも音大卒であるなら、
ゲネでのホールの自分の声の響きを確認することがいかに重要か
知ってるはずでは?
本番だけノーマスクって…


不満を訴える音響さんに対する理事長様の言い分が、

「少しでもノーマスクでいる時間を短く
済ませたいんです!」

「すべての決定権は私にあります!」

ってどんだけ偉いんだろう??
厚労省でさえ、

「マスクも消毒も任意であり、強制ではない」

って言ってるのに。


それにノーマスクの時間が長かろうが短かろうが
感染する人はするし、しない人はしないのだ。


もう、この人は自分がいかに理事長として仕事を
成し遂げるか、しか考えてないことがよくわかる瞬間であった。


しかも後でご父兄から聞いた話では、
合唱で出演した子供たちは検査なしで、
ソリストをやった子供たちだけは
本番18日も前にPCR検査をさせられたらしい。

とあるご父兄は

「18日も前の検査ってのが意味不明だし、
いくら子供たちはプロじゃないから本番はマイク使用とはいえ
ゲネプロもマスクで歌わされるとは思いませんでした。」

と直接私に言ってこられた。


本番数日前の通し稽古では、ただでさえ寒くてなかなか
暖房が効いてこない広い場所なのに
休憩のたびに窓もドアも全開にされ、
寒い風がヒューヒュー!

おかげで校長先生や私は風邪をひいた。
私はいちいちインチキ検査なんてしない。
自分の体感で高熱が出たが、いちいち熱も計らない。
何度だったか、とか重要ではない。
新型コロナか旧型コロナかインフルエンザか、とか
病名は私にはどうでもいいことなので。

ようは自分の免疫力が高ければ健康でいられ、
下がれば病気になりやすいということなわけで
コロナだけを特別視すること自体、日本は遅れている。



子供オペラ教室の本番は終わり、
今年6月にまた募集、開校し、
今年の年末にまた『ヘンゼルとグレーテル』の本番を迎えるという
サイクルになっているが、
本当に子供たちのためを思ってやっているとは
到底思えない強引なこの理事長様が、今後も威張って仕切って、
それ(おかしなこと)について
誰も何も言えない、言わないでいるという環境は
私にとっては苦痛でしかない。
子供たちもかわいそうでならない。
コロナにビビる必要ないんだよ、伸び伸び歌って踊って
みんなで笑顔を見せ合おうよ、と私は考えるので
もうここで辞めようと思った。
4月頃、また次期の子供たちの参加募集が出ることに
その旨を伝えようと思った。

子供たちのためになってるとは思えないこと(マスク)を
強要する人たち、理事長様に何も言えなくて容認している人たちと
同類にはなりたくないし
子供たちが可哀想だ。
マスクも消毒も個人の自由です!!
誰に強制されるものでもないです!!



と、思っていたところへちょうどよく、
合唱指導をなさっていた校長先生から連絡が。

「美香先生にはちょっとやりにくい現場かと思うので
コロナが終息するまではご指導をお休みいただこうかと…」


と、先に言っていただいてしまった。
言いにくいことを言ってくださり、申し訳なかったです。
「誰が美香先生に言うか?」で揉めたりしなかっただろーか?

あ、それから、「コロナが終息するまで」も何も、
今後もウイルスは無くならないんだから終息なんてしませんよ。



政府が「明日からマスクなしでどーぞ!」と言ったら
理事長様ほか、彼女に黙って従ってる人は
いきなり明日からマスクを外すのだろうか?

よーーーく自分の頭で考えれば、
世の中には理不尽だったり意味不明な「マニュアル」は
幾つでも転がっている。
話が逸れるが、
公共施設のトイレによくある、風熱で手指の水を吹き飛ばす乾燥装置に

「新型コロナ感染予防のため使用禁止!」

とか書いてあるアレもそうだ。
アレを使用するのは手を洗った後なので、

「ウチの水道で手を洗っても綺麗にならないので
乾燥装置は使用禁止ですよ」

と言ってるのと一緒だ。

ちょっと考えればおかしい事が
「マニュアルだから」「ガイドラインだから」としてまかり通っている。
そして、それに気づきつつ異議を唱えられない人が多すぎる。
(そもそも気づいてもいないで従ってる人が
日本人は多すぎ)

「そのうち終息して元に戻るだろうし」

なんて黙っていたら、おかしな決まり事に従うだけの
ロボットに成り下がってしまう。
ちゃんと自分の頭で考えないと。

私は、おかしいことにはおかしいという声を挙げたいし、
今や私の周りの友人にはそういう人ばかりが集まっている。

子供達へのマスク強要、マスク歌唱演技強要は反対!
本当にそれが子供たちのためになっているのか、
よく考えて欲しいと思う。


「そうは言っても理事長様がねー…」

という人ばかりだと思うけど。


ともあれ、今後の子供オペラ教室の発展を
心よりお祈りしております。







# by mikale | 2023-03-09 15:56 | 日常のつぶやき
【コンサート彩IRODORI 満員御礼、終演。】
コンサート彩IRODORI、無事終演しました!
早いうちから売り切れ満席となっており、
ありがたい限りです。
お天気にも恵まれ、秋晴れの心地よい日曜日に
ご来場くださいましたお客様、
ありがとうございました!

今回は黒一点、小林史明さんにご参加&お手伝いいただきました。
佳奈ちゃんとの連弾、お客様も楽しまれていたようで
よかったです。
【コンサート彩IRODORI 満員御礼、終演。】_b0069484_16063451.jpeg
【コンサート彩IRODORI 満員御礼、終演。】_b0069484_16062932.jpeg
この頃は着物で演奏することが増えてるせいか、
先週の横須賀のコンサートで久しぶりにドレスを着たら

… ドレスが縮んじゃってて… 103.png103.png103.png

着られるドレスが限られてきた!!(汗)
伸び縮みするドレス、万歳103.png103.png103.png

まぁ、それはいいとして(よくないけど)
今回初めて自分で日本語に訳詞したショパンの歌曲を歌いました。
今後も、お客様があまり耳にすることのない外国の歌を歌うときは
自分で訳詞をしてみようと思います。


さて、怒涛の本番、稽古、伴奏合わせの日々がひと段落。
次の本番は来月の那須ステンドグラス美術館です。
もうかなり寒くなってるかもしれませんが
ご都合が宜しかったら晩秋(いや、初冬?)の那須へお出かけください!

# by mikale | 2022-10-24 16:17 | 音楽のこと
【10/20の浅草オペラ、終演。】
山田武彦先生の新作オペラ『仲見世通りの蝶々さん』
本日は私が主演でした。
この演目、今年の浅草オペラでは4日しかなく、
主役は2人(木村未希さんと私)でした。
木村さんが着物で上品めな蝶々さんを演ったので、
私はイロモノってことで、蝶々のコスプレのひらひらマントを2枚買って
母が縫ってポンチョにしてくれたものを着ましたw
ギャグのつもりで着たのに、意外と好評で、
「素敵な衣装でした!!」と褒められました(^^;


↓  蝶々さんのシーンより

ドナルド・トランプ=ピンカートンに扮した島田道生さん。
島田さんとは先日の浅草オペラで「おてくさん」で共演、
山田武彦先生との横須賀のコンサートでも共演、
今回も共演…
共演率高い!!
【10/20の浅草オペラ、終演。】_b0069484_21114958.jpg

↓ イケメン23歳の中国人二胡奏者さんに絡むシーン。
【10/20の浅草オペラ、終演。】_b0069484_21120622.jpg


↓ トランプピンカートンと、スナック「ケルビーノ」のママの
愛のシーンwww
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↓ 蝶々さん以外にも、メゾソプラノ田辺いづみ姐さんとのコンビで
『埴生の宿』をイギリスの衛兵っぽいコスプレで演りました。
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↓ そして木村屋本店のCMソング。
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浅草オペラってキワモノコンサートなのね、と
思ったお客様も多かろうと思いますw
いいんです、それぞれのお客様が楽しんでいただければ!
オペラ、と名乗りつつもこの浅草オペラは
笑あり涙ありのドタバタ劇。
人形焼を食べながらニヤニヤ観ていただく演目です。


今季、私はこれにて出演終了。
残る公演に出演する歌手仲間、ピアニストの皆様の
応援のためにも、お時間がございましたら
演芸場へ行ってみてください!


# by mikale | 2022-10-21 21:21 | 音楽のこと
【山田武彦プロデュース 歌とピアノで誘う世界一周の旅! 終演。】
お天気に恵まれた良い日でした。
横須賀中央駅は人だらけでごった返しており、
山田先生、島田さんと共に
「なんでこんなに混んでるの?」と不思議に思っていたら
今日は3年振りに海沿いの公園でお祭りと
花火大会があるから、とのこと。

今回の会場である教育会館は海のすぐそばで、
控室の窓から海と、イベント会場がよく見えました。

【山田武彦プロデュース 歌とピアノで誘う世界一周の旅! 終演。】_b0069484_21242881.jpg
【山田武彦プロデュース 歌とピアノで誘う世界一周の旅! 終演。】_b0069484_21260760.jpg
【山田武彦プロデュース 歌とピアノで誘う世界一周の旅! 終演。】_b0069484_21244300.jpg
↑ お昼前の目の前の道路はこんな感じでしたが、
みるみる混んできて、コンサートが終わったら
以下の通り混んでました。


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↓ サル痘じゃなくて猿島がよく見えました。
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リハーサル模様の写真をいただきました。
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共演のテノール島田道生さんが
7拍子の曲の後奏で踊るステップと振り付けを
考えてくださり、華麗に動く島田さんの横で
どったんばったん不器用に踊った私でした(汗)

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【山田武彦プロデュース 歌とピアノで誘う世界一周の旅! 終演。】_b0069484_21252773.jpg
山田先生、こんなマニアックな、
今後の人生で2度と歌う機会がなさそうな
珍しい曲の数々を歌わせてくださり、
ありがとうございました!
またこの3人でいつか似たような面白いコンサートが
できますように。

アゼルバイジャンやらモンゴルやらアフリカやらの
珍しい曲の数々、どれも一度も聴いたことがない曲でしたが
満席のお客様が面白がって聴いてくださり、
こちらもとても嬉しかったです!
また三浦市教育会館のコンサートに
読んでいただけたら幸いです!



# by mikale | 2022-10-18 21:22 | 音楽のこと
【10/12の浅草オペラ、終演。】
山田武彦先生による新作オペラ『仲見世通りの蝶々さん』、
10/12は私は「店の客」の役で、主役は
人形焼の元祖木村屋本店の女社長、木村未希さんが主演でした。
(20日はその逆で、木村さんが店の客、私が蝶々さん主演)

12日の写真

私は毎度ながら「おてくさん」をやりました。
今回も着物で。お相手のキザノさん役は毎度安心安定の
島田道生さん。
「おてくさん」からの、木村屋本店のCMソング。

【10/12の浅草オペラ、終演。】_b0069484_20530847.jpg


↓ 休憩後の、浅草オペラのスポンサー様でもある
藤田建装のCMソング。
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↓ 『仲見世通りの蝶々さん』の後のフィナーレ。
右端の女装は、バー「ケルビーノ」のママ役の
テノール根岸一郎さん。
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↓本日出演の女声陣。
揉めることなく、「私が私がっ!」目立ちたがり屋もおらず
仲良しの快適な良いチームでした。
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↓ 終演後、全員で。
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浅草オペラ、今季は私は2回の出演。
次が10/20です。


# by mikale | 2022-10-13 20:48 | 音楽のこと