万年筆と私。1
私は万年筆が好きだ。も〜〜 大好き!!
過去にも書いた気がするので
もしかしたら内容が重複するかも???
長くなるので、複数回に分けようと思う。


小学生だった頃、母が淡い紫色の、
女性的な細身の万年筆で手紙を書いているのを見て、
不思議なペンだなぁと思った。
このペンで書けば母のような見事な字が書けるのかも!
と思い、ちょっと貸してくれと頼んだ。

「壊れやすいから力を入れないでね」

と言われて借り、メモ用紙に線を1本書いてみた。
怖っっっっっ!!(汗)
よく見るとペン先が割れてるじゃん!(汗)
ちょっと力を加えたら裂けちゃうに違いない!
これは子供が使う物じゃないな、と思い
即座に母に返した。

それから数年経ち、中学1年生になった私は
その暮、僧侶だった祖父の大量の年賀状書きを
手伝うことになった。
祖父が

「オマエは書道を長年やってるから
 万年筆もうまく使えるだろう」

といって、黒い、太字の万年筆を貸してくれた。
母の華奢な万年筆とは違ってガッシリしていた。
母よりも年長である祖父が使っていいと言うんだから、
私もオトナの仲間入りさせて貰えたんだと思い、
早速作業に取りかかった。
書き心地がスルスル〜〜っと気持ちよく、
なんだか文字が上手になった気がした。

嬉々として50枚、100枚、150枚…と書いて行く私を見た祖父、
年賀状書きのご褒美に万年筆を買ってくれるという!!
人生初のマイ万年筆っっっ(>▽<)!!
祖父と一緒に筆記具屋へ行き、
男性に似合う、いぶし銀カラーのPILOTの万年筆を選んだ。

「なんだ、美香はそんなのがいいのか?
 女の子っぽい、赤いのやピンクのじゃなくていいのか?」

と祖父が笑ったが、私はどうしてもコレが気に入ったのだ!
その万年筆は5000円であったが、
中1の私にしてみれば高額筆記具であった。
嬉しくて嬉しくてそれから4年、毎日のように使った。

高校生になり、毎年暮の恒例となっていた
祖父の年賀状書きの作業を終えると、祖父が

「ご褒美に新しく万年筆を買ってやろう。」

といって、また筆記具屋へ連れてってくれた。
今度は更に男性的な、黒いボディの太字の万年筆を選んだ。

「赤じゃなくていいのか?
 黒なんて、オジィサンが持ってるのと似てるじゃないか。」

と笑う祖父であった。
選んでから値段を知った。1万円。
最初に買って貰った万年筆の倍額じゃないか!!ということで
ビビって遠慮したが、祖父に

「買ってやるというんだから遠慮するなバカモノ!」

と叱られたので、買って貰った。
その万年筆はそれから私が留学するまでの10年以上も
毎日お世話になった。
勿論、祖父が亡くなるまでの毎年暮には
その万年筆で年賀状書きの作業を手伝った。

画像の左が最初に祖父に買って貰ったPILOT。
真ん中が2本目に買って貰ったSALOR。
この2本は本当によく使い倒した。
この2本を見ると祖父を思い出す。
現在は引退させて、引き出しにしまってある。

右のはオマケだが、芸大卒業記念に
声楽科仲間全員が貰ったもの。
芸大の校章がついた写譜用万年筆。
これは滅多に使わなかった。
思い入れは丸で無し。

私が持ってる日本製の万年筆は以上3本。

つづく。
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by mikale | 2013-03-17 15:23 | 万年筆とか文房具とか
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